国税庁;耐用年数の適用等に関する取扱い通達 2-2-4(1)「冷却装置、冷風装置等が一つのキャビネットに組み合わされたパッケージドタイプのエアコンディショナーであっても、ダクトを通じて相当広範囲にわたって冷房するものは、「器具及び備品」に掲げる「冷房用機器」に該当せず、「建物附属設備」の冷房設備に該当することに留意する。」
国税庁は当該通達2-2-4(1)「ダクトを通じて相当広範囲にわたって冷房する」の1分間あたりの風量(立方メートル/min)や冷房能力(kW)を示さない。故にユーザーは減価償却資産区分を判断できないのではなく、財務省の所管外である、総務省;地方税法に基づく固定資産評価基準、法務省;民法などの規定から「家屋と一体となって設置されたもの」と「動産」の違いで判断できる。「縦割り行政」はユーザーには関係が無い。

財務省令に基づく減価償却資産の法定耐用年数・償却率は、商品の販売会社から説明を受けられます。
電気用品安全法に基づくメーカー設計上の標準使用期間が、財務省令の法定耐用年数の規定より短い製品があります。会計上の耐用年数と税務上の耐用年数が一致しない場合は、税効果会計を参照。

a)動産であるスポットクーラー(以下、冷風機)は財務省;減価償却資産の耐用年数等に関する省令  別表第一「器具備品」の冷房用機器並びに 総務省;地方税法第388条第1項に基づく固定資産評価基準「償却資産」に該当する。 消耗品費の要件;国税庁 2-2-15

b)家屋と一体となって設置されたとみなされる、ルーフトップ室内機室外機一体型パッケージ・エアコンディショナーは、財務省;減価償却資産の耐用年数等に関する省令  別表第一「建物附属設備」の冷房、暖房、通風又はボイラー設備並びに 総務省;地方税法第388条第1項に基づく固定資産評価基準「家屋」に該当する(但し、家屋に賃貸借契約がある場合は、固定資産評価基準  家屋又は償却資産の判断に影響する。建物の賃借人が業務の用に供する資産として家屋に設置した建築設備等は、賃借人が自らの「償却資産」として申告を求められます。

  • 「ルーフトップ」の概念のとおり、ビルディングの屋上などに設置する大規模空間向けの空気調和設備を確認下さい。財務省令;別表第一「建物附属設備」並びに総務省;固定資産評価基準「家屋」の建築設備区分に基づく申告には、配管図の設計技術代などが含まれた金額になります。参照;日商簿記3級テキスト

⇒  日商簿記3級テキストで学ぶ、法定耐用年数を規定する 財務省;減価償却資産の耐用年数等に関する省令 は、お客様に資産を販売する会社が説明します。総務・経理、法務の担当があり、総務省・財務省の「資産」の規定を熟知している。日商簿記3級テキストで学ぶ固定資産税(租税公課)の根拠は、総務省;地方税法第388条第1項に基づく固定資産評価基準 です。

・動産である冷風機(1)財務省;減価償却資産の耐用年数等に関する省令  別表第一「器具備品」;冷房用機器  (2)法定耐用年数6年(単相100V 、三相200Vの区別は無い)  (3)以下、会社が税務署へ届け出ている経理の方式は、いずれですか?   ① 定額法の償却率;財務省令別表第八   ② 定率法の償却率;財務省令別表第十、保証率   財務省令別表第十  ➂ 200%定率法を採用する会社は、財務省令別表第十  改定償却率を参照

簿記のルールに基づき、動産である冷風機本体と一緒に購入した排熱の延長ダクト・冷風の延長ダクトの代金は、冷風機本体の取得代金と合算する 。1単位の取得価格が10万円以上なら税務署へ 財務省;減価償却資産の耐用年数等に関する省令  別表第一「器具備品」 の申告及び自治体へは地方税の「固定資産税(償却資産)」を申告する。また、取得価額20万円未満の償却資産を、税務会計上3年間で一括償却しているものなどは、固定資産税(償却資産)を納める先の自治体に確認ください。

(4)総務省;償却資産の耐用年数に応ずる減価率表(別表15) 償却資産申告の手引きは、固定資産税(償却資産)を納付する自治体が作成して配っている他、当該自治体のWebサイトにも掲載されています。

固定資産評価基準「償却資産」とは、土地及び家屋以外、事業の用に供する事ができる資産で、その減価償却額又は減価償却費が法人税法又は所得税法の規定による所得の計算上、損金又は必要な経費に算入されるものをいう。

売買契約の他、財務省令  別表第一「器具備品」を借りるなら賃貸借契約など、財務省令  別表第一「建物附属設備」のリースを受けるならファイナンスリース取引、オペレーティングリース取引など、証憑書類に明記されている契約類型と金額を分かりますか?

・対物冷却と対人冷房では、1年を通じた使用日数の目安が異なるため、勘定科目を厳密に定義付けする会社であれば、対物冷却なら「器具」、対人冷房なら「備品」で処理される事があります。

・機械の分解洗浄代金は通常の維持管理と考えられる。

下記 1、2、3は、日商簿記3級のテキストをお読み下さい。

1、租税公課はP/Lに紐づく。

2、経年劣化により処分する固定資産廃棄損(費用)はP/Lに紐づく。償却資産の減少の申告は、自治体へご相談下さい。

3、減価償却費はP/Lに紐づく。

動産であるコンプレッサー式の業務用冷風機と家庭用冷風機との違いに「周囲温度」が挙げられ、① 業務用冷風機では周囲温度を45℃以下で設計、② 家庭用冷風機では周囲温度を35℃以下で設計される商品が多いです。家電ライターが取り上げるのは、周囲温度が35℃以下で使える家庭用冷風機。⇒  当ページは動産である室内機室外機一体型スポットクーラーを「冷風機」と呼んでいますが、経済産業省が所管する国内で使用する単相100Vに関する電気用品安全法(PSE)、特定電気用品以外の電気用品(341品目)の定義からすると、冷風機の用語を使うのは間違いとされるのでしょう。特定電気用品以外の341品目、「227;電気冷房機」の電動機をご参照下さい。

減価償却のあらまし 国税庁 No.2100

定額法と定率法による減価償却(H19年4月1日以後に取得する場合)  国税庁No.2106

少額の減価償却資産の判定例示 国税庁No.5403

中小企業者等の少額減価償却資産の取得価額の損金算入の特例 国税庁 No.5408

国税庁;国庫補助金等で取得した資産の圧縮記帳

国税庁;間接交付された国又は地方公共団体の補助金で取得した固定資産の圧縮記帳の適用について

■  総務省;固定資産評価基準  償却資産の評価 ※ 総務省;償却資産の耐用年数に応ずる減価率表(別表15) 償却資産申告の手引きは、固定資産税(償却資産)を納付する先の自治体が作成して配っている他、当該自治体のWebサイトにも掲載されています。

取得価額を基礎として、取得後の経過年数に応ずる価値の減少を考慮して評価します。

① 前年中に取得された償却資産

評価額 = 取得価格 ×(1-(減価率÷2))

② 前年より前に取得された償却資産

評価額 = 前年度評価額 ×(1-減価率)

※ 下記、法人税法・所得税法に基づく国税と地方税;固定資産税(償却資産)との違い。

・固定資産税では圧縮記帳制度は無い。

・固定資産税では特別償却や割増償却の適用は無い。

・固定資産税の償却資産の評価額の最低限度は、取得価額の100分の5です。

固定資産税の償却資産には、200%定率法などの減価率は無い。

■  国内で単相100Vを使用する電気製品について、経済産業省所管の電気用品安全法(PSE)では特定電気用品以外の電気用品(341品目)の中で、扇風機、サーキュレーター、電気冷房機、電気冷風機、電気除湿機を規定します。

・「223;扇風機 定格消費電力が300W以下のものに限る。」

・「224;サーキュレーター 定格消費電力が300W以下のものに限る。」

・「227;電気冷房機 電動機の定格消費電力の合計が7kW以下のものに限り、電熱装置を有するものにあっては、その電熱装置の定格消費電力が5kW以下のものに限る」

・228;電気冷風機 定格消費電力が300W以下のものに限る。」

・229;電気除湿機 定格消費電力が500W以下の冷却装置を有するものに限る。」

※ PSEの定義に基づけば、気化式冷風機は「228;電気冷風機」、動産である室内機室外機一体型スポットクーラーは「227;電気冷房機」に該当するのでしょう。

補足;冷風機の吹き出し温度について、① 業務用冷風機では周囲温度と比較してマイナス12℃前後の冷風が出る実測データの一例が公表されています(実験環境の室内温度37℃前後、相対湿度60%)。他方、② 家電ライターが家庭用冷風機を紹介するWEBマガジンでは、非接触式温度計の画像データを使って冷風の温度自体を8℃などと公表します(室内温度は28℃前後と明記)。但し、それだと家庭用冷風機は周囲温度と比較してマイナス20℃前後の冷風が出る超強力な冷房能力になってしまいますね。家電ライターって実験した数字には何にも感じないのカナ?

※ コンプレッサー式冷風機を家庭でお使いの方へ;当該冷風機は家電4品目には該当せず、廃棄の仕方は家電4品目並びにフロンガス処理の関係から一般ごみには該当しない。処分を有料で受け付けている家電量販店もあります。

 

コンプレッサー式冷風機の排熱を窓から排出するときは、窓の鍵の形状や位置を確認する。腰高窓で使われている鍵の形状には、画像のタイプもあります(これをお知らせしたくて、このページを作りました)。

 太陽の可視光線を物質が吸収する事で、物質の温度は上昇する。コンプレッサー式冷風機の排熱を窓から排出するにあたり、窓辺に冷風機本体を置く場合、太陽の可視光線を冷風機本体が吸収し、その温度上昇によって冷風の効きが悪くなる事がある。また、通販サイトのレビューに散見する排熱ダクトを小径化するのは、冷風機本体のオーバーヒート原因になります。

家庭用スポットクーラーは、(1)周囲温度が35℃以下の設計だと真夏には低すぎかなということ、(2)冷風モードから送風モードに切り替わっても室内の空気を室外へ排気し続けるのを止められないのか、(3)冷風稼働時の振動によって本体内部のタンクに溜まる水の水抜き栓が緩くならないか等の注意点も見られます。内気循環できる方法を見つけられるといいですね。

スポットクーラーは取得価格の安さよりも、周囲温度の確認の他、コンプレッサーが稼働したときに嫌な機械音がするかの有・無をYoutubeでチェックした方がいいですよ。