LowーE複層ガラス樹脂サッシと室内温度測定の一例( 明け方の最低気温氷点下6℃ )
測定環境;省エネ基準地域区分 3地域、 床下暖房設備の無い高気密高断熱の木造構造戸建住宅

一般住宅の工務店の社長は「(外部建具)樹脂サッシの耐用年数? 30年以上は持つよ」と話します。その言葉を財務省令に基づいて整理すると、財務省;減価償却資産の耐用年数等に関する省令  別表第一「建物」、合成樹脂造、細目;住宅用に、業務の用に供さない建物として1.5の係数を使って目安を読み取ります。近い数字が算定されます。お客様の建物は、どのような用途、細目で使っていますか?( 参照;国税不服審判所は、建具・硝子は建物と構造上独立・可分のものとは認められないとして、建具工事を減価償却資産の耐用年数等に関する省令  別表第一「建物」とする。裁決事例集No.39-201頁 )

LowーE複層ガラス樹脂サッシの特徴には、一般的なシングルガラスのアルミサッシとは設計が異なり、カタログ数値には表れないサッシ部分での隙間風が少ない特徴もあります。北海道や東北地方では、冬の寒さ対策として顕著に違いを感じ取れます。

測定当日の夜8時ごろに暖房をストップした。室内温度の測定場所はトイレの窓。トイレには暖房は無い。写真1月27日の最高気温はプラス2℃前後。※ ガラス、サッシの結露にもご注目ください。

上記、時刻20:00、室内温度13.2℃

上記、時刻0:00、室内温度11.1℃

上記、時刻4:00、室内温度10.4℃

上記、時刻7:55、室内温度8.3℃

上記の写真から、カーテンを使わなければ、LowーE複層ガラス樹脂製サッシは窓の結露が少ないのが分かります。

下 )一般的に「LowーE複層ガラス樹脂サッシは結露を生じない」と言いますが、夜間にカーテンを閉めていると、翌朝、サッシやガラスの下側に結露は生じます。また、普段は使用しない部屋では、外気温度との関係で結露によって窓が凍って開かなくなる事はあります。